2024年度の子宮頸がんワクチン接種について
2024年度は、接種の推奨および、引き続きキャッチアップ接種が可能となりました。
今年度(2024/4から2025/3)小学6年生から高校1年生
及び、該当時にワクチン接種が出来なかった女性が対象です。
詳しくは、市報等でご確認ください。
最近のワクチンの主流は、シルガード9になっているようです。
住民票が国立市にない方の子宮頸がん接種について
自治体が定める接種料金に違いがあるため、国立市で定める費用を住民票のある自治体から請求できない場合があるようで、当院での1回目の接種時に負担金5000円を徴取することといたしました。実際に振り込まれる金額が判明したのち、必要経費を除いた額を、領収書と引き換えに返金いたします。
キャッチアップ接種について
2024年度の接種は、キャッチアップ世代と高校1年生の接種対象者の方の場合、2025年4月以降公費負担がなくなるため、負担額が実費請求となりますから、接種の時期に関してご注意お願いいたします。
ガーダシル(4価の子宮頸がんワクチン)について
予約により接種可能です。サーバリックスと同様電話にてお問い合わせください。自費診療では1回17000円 3回接種となります。
対象年齢の方は、公費負担があり接種可能です。
シルガード9(九価ワクチン)について
接種可能となっています。電話でお問い合わせください。自費診療では1回30000円 2回または、3回接種となります。
初回接種の年齢が14歳以下の場合は、2回目を5か月開けて、2回接種で同等の効果が得られることがわかっており、当院では早めの接種をお勧めしています。
Cervarixについて
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ヒトパピローマウイルスは、子宮頸がんの原因ウイルスです。
1) 子宮頸がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチンです。
2) 自然感染の11倍の抗体価を長期間維持します。
3) HPV16型と18型の持続感染、HPV16型もしくは18型が関与する前がん病変の発症を92.3%~100%予防します。
4) 10歳以上の女性が接種対象です。
通常 0,1,6ヶ月後に3回、上腕部に筋肉注射します。(Total 48000円かかります)
5) 副反応 注射部位では、疼痛はほぼ全部の症例で感じるようです。そのほか、腫脹、発赤などを認め、全身症状では、疲労、頭痛、胃腸症状、発疹、発熱等を認めるようです。
子宮頸がんについて
子宮頸がんは、婦人科領域のがんの中で乳がんに次いで発症率が高く、20-30代の女性ではもっとも発症率の高いがんです。発がん性のHPVの感染が持続すると,そのごく一部が、浸潤がんへ進行すると考えられています。
- 発がん性HPVに感染しても、ほとんどは自然に排除されます。
- 発がん性HPVに自然感染しても、獲得免疫は得られにくいと考えられています。
- ウイルスが子宮頸部のごく一部に存在するため
- 獲得免疫が得られないため、何度も感染を繰り返す可能性があります。
子宮頸がん発症リスクが高いHPV16/18の検出率は、20-30代の女性で高く、その後も感染リスクは続きます。
子宮頸がんの予防
子宮頸がんは、ワクチン接種と定期的な検診によって防ぐことが出来ます。
ワクチン接種による感染予防と検診による早期発見が必要です。
・この予防接種で防ぐことが出来ない子宮頸がんは、これまで通り、検診により早期発見する必要があります。
国立市では20歳以上の女性の方を対象に2年おきに子宮頸がん検診が受けられます。詳しくは市報や保険センターで確認をしてください。